今日はサロンにとっても、私自身にとっても大きな一歩を踏み出した。そんな日になりました。
白斑という病気をご存知でしょうか。
ボディメイクサロンを始めてから約4年。今までアトピーなどの症状が重い方などのボディメイクを承ったことはありましたが、白斑の方のボディメイクは初めての事。
ご相談を受けたのは、3月始め。そこから、時間があるとまずはその病気のことを調べていました。
正式には ”尋常性白斑” 。皮膚の色が抜け、白い斑点ができるものです。 子供からお年寄りまで全ての年齢にでき、進行性白斑と分節物白斑などを含め2~3種類があると言われています。
文字からなんとなく症状は感じることはできるかもしれません。 白斑に関してはまだまだ不明なところが多く、なかなか症状を変えるということはできないようです。
白斑で悩まれている方は、一般的に1~2%いると言われています。 潜在患者数を含めると約100万人前後。
ご相談を受けてから、いろいろと調べていけば行くほど、なんとかしたい。 そんな気持ちでいっぱいに・・・。
パッチテストを受けていただき、反応が出ないかの確認。 24時間経過を見ていただき、反応なし! ボディメイクの施術は可能との判断をしました。
ブライダルでのご相談ですので、日常でのカバーメイク以上のものが求められます。
正直なところ、うまくカバーができるかどうか不安もよぎりました。
インターネットで白斑の方の写真を大きくし、印刷してカバーの練習をしたり・・・。
通常のカバーのやり方では納得がいくカバーができず、最終的な打ち合わせで、2パターンの方法を試させていただき、綺麗なカバーの方法を選びました。
(実は、新婦様にはこのことはお話をしていませんでした)
症状は両腕、胸元にも広がっています。 関節部分も色が抜けてしまっているところがあります。
アザやシミをカバーするカバーメイクだと範囲がある程度限られているのですが、今回は広範囲。 次に控えているヘアメイクのこともあり、時間との戦いでもあります。
約1時間ほどかけて、カバーメイクを施したのが、こちらの写真です。
いかがでしょうか・・・。斑さは無くなっているかと思います。
抜けている白の色に合わせるか・・・。 残っている方の色に合わせるか・・。 でもどちらも、完璧なまでの色には仕上げられないのです。
人の肌の色は千差万別。 幾通りの色が存在います。 同じ日本人でも、黄色っぽい人もいれば、透き通るような肌の人も。また日焼けしたような肌の人も。
私のカバーメイクは、特殊ファンデーションをその方の色に合うように、幾種類かを調合し肌色を作り、調合の割合も違います。
今回の方法で、約1時間かかっています。 以前にも色素沈着の激しかった方も同じくらい時間がかかりました。
これからの課題も見えてきてます。ですが、白斑の方のボディメイクも、ここまでなら可能だということ。
同じ白斑で悩んでらっしゃる方は、全国にまだ数多くいらっしゃること。
それを思うと、今回のボディメイクは私にとっては忘れることができないカバーメイクとなり、大きな一歩を踏み出したお仕事でもあります。
ご結婚式という、ハレの日。 出席者の方の中には、白斑という病気すら知らない方も多いかと思います。
私自身も、ご相談を受けるまで詳しくは知りませんでした。
もし、カバーメイクがなかったら、ドレスを着ることをためらったかもしれません。 披露宴を開かなかったかもしれません。
女性なら必ずと言っていいほどの憧れの部分を、我慢していたかもしれません。
自分ではない、誰かの人生に関わる仕事だと思うと、時に寝れなかったり、食べれなかったり、言いようのない不安が襲ってきたり・・・。
実は、最終打ち合わせから今日まで、ほとんど寝れない日が続いていました。
カバーは出来て当たり前なのです。 いかにお客様が感動していただけるか。
おひとり、おひとり、ハレの日を迎えるまでに、色々なストーリーがあったかと思います。
その中に、わずかでもカローレが関わらせていただけたこと。 本当にありがたいことです。
今日のお仕事で、お客様の笑顔を見たときに確実に感じたこと。
私の仕事は、”世の中から求められている仕事に違いないし、きっとまだ必要としている人がいるはず” だということ。
まだまだ色々な症状で悩んでらっしゃる方がいらっしゃるはず。 おひとりおひとりの症状に、最高のボディメイクを。
どうか、悩んでらっしゃる方、カローレにご相談ください。
できる限りのボディメイクのご提案をさせていただきます。